訪問看護ステーションは設立してから1年以内にも廃業する確率が高いです。ではどのような理由で廃業されるのでしょうか。 私共は訪問看護ステーションのM&A支援をしておりますが、実際に開業し1年以内にご相談を頂くケースもございます。

看護基準が満たない

訪問看護ステーションの運営基準で大きなハードルは人員基準がある事です。人員基準は「看護師を常勤換算で2.5名以上」が必要となります。設立時から人件費の問題で基準以上に看護師を集める事はあまりありません。採算が見えるラインで次の看護師の採用を考える事が多くあります。その採算サインまでに看護師が辞めてしまうというケースです。もちろん採用出来れば良いのですが、採用出来ない場合には廃業する選択をする事となります。

営業がうまくいかない

ご利用者の獲得も最初からうまくいくわけではありません。看護師の方が病院やケアマネを訪問してまずは挨拶周り、関係性作りなどをしていき徐々に信頼関係も出来てご利用者さんをお願いされるわけです。 現場任せにしすぎて実際に現場の方があまり営業していなかったケースなども散見され、売上が上がらず資金ショートするケースや異業種からの参入ですと想定より売上が上がらないと営業がうまくいっていないというわけではなくもっとあがると考えており廃業するケースもございます。

将来がイメージできない

異業種から参入する際にコンサル会社からは良い部分をお聞きしてスタートするケースもあります。今後伸びるであろうシルバービジネスという事でスタートしますが、看護師の入退職・看護師のマネージメントの大変さなどからこのまま将来事業が伸びていくイメージが出来ずに撤退廃業するケースがございます。

いかがでしたでしょうか。どれか一つとは限らず複数の要素があり撤退廃業する事もございます。1年目となると黒字になっている事は殆どございませんので「損切」して事業を辞めるというケースとなります。

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