訪問看護ステーションの売却で、現在のスタッフにM&Aについてなどお話頂きたいとのことでご依頼を頂きました。本来であれば現場スタッフの方には、「クロージングの最終段階で説明」もしくは「クロージング後に説明」が通常ですが、今回は売手オーナー様のご希望により実施されました。

職員にM&Aを知られるリスク

今回は売手オーナー様のご希望により実施されましたが、職員の方に会社を売却しようとしていると知られる事は非常にリスクです。職員の方は不安に思い転職活動をスタートするかもしれません。訪問看護M&Aの場合の価値はスタッフは大きな比重をしめます。その為に看護師が大量退職した場合には、いくらご利用者様が多く売上が高くても売却出来なくなるケースがございます。 また職員によっては悪気なく、外部の方にお話しする方もおります。ケアマネにお話ししてしまい、ご利用者様が獲得できなくなるケースもございます。ですので、職員の方には最終段階でお話する事をお薦め致しますし通常です。

職員は不安だしM&Aがわからない

売却する社長にとってはM&Aはもちろん資金を得るためという事はありますが、「継続して従業員が働ける」というメリットがあるため大きな不満はないと思うかもしれません。しかしながら従業員は不安ですしそもそも「M&A」という言葉に良い印象もないのでデメリットを感じてしまいます。 「給料が下がるんじゃないか」「買われた会社の言いなりになり働きづらくなるのではないか。」など不安がありますので払拭していく必要がございます。

M&Aについて説明

職員の方は「株式譲渡」と「事業譲渡」の違いも当然知らない方もおります。ですので、今回のケースである株式譲渡について説明させて頂き今後のM&Aの流れについて説明させて頂きました。事例なども踏まえおおよそ2時間程度説明させて頂きましたが、全ての不安が取り除けてわけではございません。それでも「そういう事なんですね。わかりました。」や「あとは働いてみないと社長がどんな人かはわからないですものね」など一定の理解を得て頂く事は出来ました。

まとめ

M&Aについては従業員の方には基本的には初めに教える事はありません。それでもM&Aについてしっかり職員の方に理解を得て頂かなければよいM&Aではないと思いますので、しっかりとご説明や案内をしていければと思っております。

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