以前より「訪問看護」という言葉をお聞きする方も増えていると思います。どうして「訪問看護ステーション」は増えているのでしょうか。訪問看護業界を理解した上で業界参入をされるためにわかりやすく書いてありますのでご一読くださいませ。

民間企業でも参入できる

医療業界というと「医師(医者)」がいないと出来ないと思うでしょう。実際に医療法人・病院・クリニックなどは医者がいないと設立する事はできません。訪問看護は要件を満たせば設立でき、その要件に医師がいる事は要件に入っておりません。人的要件は看護師が「常勤換算で2.5名以上」という要件です。看護師は医師を採用するよりは採用難易度が低く、看護師だけ採用出来れば設立開業する事ができます。

病院より在宅で

医療・介護業界の業界で勤務されている方や医療・介護業界に関わる方であれば
皆様既知ですが、現在国の施策において「病院」⇒「在宅」という様に誘導しております。
迎える超高齢社会において、病院での「死」ではなく家での「死」(病院以外での死)を迎えるような仕組み作りをしております。

どのように誘導しているかというと「診療報酬」で調整しております。
診療報酬」(WIKIPEDIA)のリンクで細かく見れますが、
病院や医療機関などが「国から貰える報酬」です。

「医療保険は2年に1度改定」「介護保険は3年に一度改定」をいうのをベースに行います。ですので、診療報酬の改定は医療機関にとっては大きな経営手法の変化の重要なタイミングとなります。
例えば、今までは「A」という治療行為をしていれば「1,000点(10,000円)」貰えるものが「500点(5,000円)」になるかもしれませんし、「1,500点(15,000円)」になるかもしれません。

それはさまざまな団体との交渉が行われ、
最終的には国で決定されますので病院毎に変えるなんてことは出来ません。

ですので、最近の傾向は明らかであり
・病院に長く入院している人が多いと報酬が少ない
・在宅に力入れていると報酬が多い
という設定をされており、
その報酬の仕組みに則った経営をしていかないと経営難に陥りますので
それに合わせた戦略を打ちざるを得ないということです。

ですので【在宅をしていると報酬をたくさん貰える】という国の誘導により、
どんどん在宅医療をしている事業者は増えているという事です。

まとめ

このような理由で訪問看護ステーションは増加しております。一方、看護師の採用難易度やマネージメントも簡単ではございません。また売上獲得もすぐに見込めるわけではございませんが、しっかりと背景を理解した上で、開業設立やM&Aでの業界参入をして頂ければと思います。

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