以前に訪問看護ステーションM&Aが成立した際のお話です。
譲渡対象の訪問看護ステーションは、
既に人員基準を満たしていない状況でありながら譲渡案件として案件化しておりました。
廃止にしなければいけないと考えておりましたが「譲渡できるのであればしたい」というお考え。
従業員の方との信頼関係もありますので早めの決断を迫られておりましたので、
スピード重視で動いて頂いておりました。
必要書類のすぐにご提出いただき、非常に前向きに取り組んで頂きトップ面談も複数社と終わる事が出来、キーパーソン面談も実施した上で
1社から早々に基本合意の意思があり締結させて頂きました。
金額も提示して頂きましたが、DDについては出来ればしたくないとの事でご相談頂きました。
その際に「デューデリジェンスは必ずやらなくてはいけないですか?」とご質問を頂きました。
改めてデューデリジェンスについてお説明させて頂きますと買収の為の「企業調査」であり、
企業様を「公認会計士」「弁護士」などの専門家が問題ないかチェック検証して頂く事です。ですが、必ずやらなくてはいけない事ではございません。
今回のケースでいうと買手側様は、スモールM&Aでサイズも小さく従業員ともお話出来た点や
必要だと思う書類を全てすぐにご提出いたいただき読み込めた事でデューデリジェンスをしなくても大丈夫とのお考えでした。
買手側様が御準備する事ですので、費用は買手のご負担、時間についても各専門家と調整しなくてはならなく
調査結果についてもしばらく時間はかかりますので早めに最終譲渡契約をしたくこのような経緯に至りました。
ただし、万が一売手様が隠すつもりはないが隠れていた情報などがあった際には
譲渡されてからでは遅いですのでデューデリジェンスをやるケースの方が圧倒的に多いです。
また売手様と買手様では資料情報の読み取り方も違う可能性があり、
第三者の専門家に見て頂く方がよいでしょう。
またデューデリジェンス後に何か見つかったり不明点などあれば、
その後の契約(金額のダウン提示)に影響もありますし、
もちろん最終譲渡契約までいかないケースもございます。
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