訪問看護ステーションでの大規模案件について「売り辛い?」との問い合わせがありましたので、解説させて頂きます。

訪問看護ステーションの大規模をM&A業界ではどの程度の位置づけにするかがありますが、一旦年商1億円以上利益20%と定義させて頂きます。訪問看護ステーションは中小企業が運営されていたり、年商1億円未満の事業所が殆どです。今回、このようなご相談を頂いたのは現在運営しており将来売却しようか検討しているがM&aの仲介会社に相談した際に「大規模は売れなく小規模の方が売りやすい」と話しがあったそうです。すぐに売上の欲しいM&A仲介のコンサルタントかもしれませんが、そのような背景は抜きにして解説します。

小規模訪問看護ステーションの方が買手が「多い」

訪問看護ステーションの買手で多いのは、訪問看護ステーションを現在運営されている会社となります。つまり同業同士の事業拡大となります。前述の通り、中小企業の運営が多いので資金を潤沢にあるわけではないので5,0000万円準備出来るという訪問看護ステーション経営者は多くなく2~3,000万円が上限で準備出来るがそれ以下の方が望ましいという経営者の方が殆どとなります。

ですので、先ほど定義した案件には手が届かない経営者が多くなります。ただし、M&Aで良い案件と巡り合いたい経営者は多いので小規模で良い案件を2000万円以内で買収したい経営者は多くおります。

大規模訪問看護ステーションは予算がある会社のみ

大規模あ訪問看護ステーションの場合には相応に利益が出ている事が想定されます。極端ですが、仮定の通りの場合2,000万円の利益が出ており3年分で6,000万円の値段の際には中小企業では手が出せません。その為大企業などしか該当しないので、買手候補としては件数は少なくなります。

ただ、この大企業は小規模な訪問看護ステーションの買収は考えておらず大規模な訪問看護ステーションのみをターゲットとしている為買収意欲は高くなります。

ですので、売却可能性が低くなるのではなく買手候補は減るだけとなり予算はある会社は相応にあるといういう事です。

小規模では売却出来るが大規模は売却できないというのは間違いとなります。

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