以前にもこのような記事を書かせて頂きましたが、ある地域で訪問看護を運営しております経営者様からご連絡を頂きました。買収して事業拡大を検討しておりましたが、廃業せざるを得なくなったお話です。

買収での事業拡大M&Aを検討していた

こちらの訪問看護ステーションは運営期間も数年経過しており、東京都市部のエリアにあり順調に事業を運営されており売上も延びておりました。事業拡大については、現在順調に事業成長しているので慎重に行っていくお考えです。近隣でサテライトで買収出来るものであれば買収していきたいと意向です。医療介護関連事業をしているので、少しづつでも事業拡大できれば十分と訪問看護事業を考えておりました。ただ訪問看護事業の現状維持というのは非常に難しいものです。「ご利用者様」と「採用」の両輪で進めなくてはいけなく、特に看護職員の退職はどのタイミングで出てくるかわかりません。

小規模な訪問看護ステーションですが、買手候補が多くいるエリアでもありますので「売却についてはお考えではないですか?」とご質問させて頂くと「全くないですね。」との回答でありました。

しかし訪問看護事業は廃業

順調に運営されているのかとおもっておりました所「廃業された」という事で先日ご連絡を頂きました。細かい事情はあるにせよ、なかなか訪問看護事業を継続するというのは難しいことだと感じさせられました。それともう一つは売却するタイミングというのが非常に難しいのだと感じさせられます。M&Aの売り時は一番事業が楽しい時といわれますがなかなかそうはいかないですよね。今回の事業所も廃業になるとは全く思ってなかったでしょう。弊所にも売却を希望されてお問合せを頂き、希望条件を下げられずに交渉期間中に看護師が退職されて廃業されたという事もございました。

看護師の人員基準がある訪問看護ステーションでは、どのタイミングで廃業になるかはわかりません。一定規模まで看護職員がおり成長されたのであればリスクは少ないですが、看護職員人数が多くない訪問看護ステーションでは売却のタイミングや事業成長に関して、しっかり行わなければなりません。

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